2007年05月20日

「13歳の夏に僕は生まれた」

イタリア映画で社会的なテーマであり、イタリア社会を考えさせられる

「13歳の夏に僕は生まれた」

という映画。北イタリアの企業家で裕福な家庭の一人息子サンドロが
主人公の話。

13歳の少年、サンドロが父親と地中海をクルーズしているとき、
海に落ちてしまい、不法入国を狙う移民たちの乗る船に助けられる
ところから話は展開していきます。


そこで見た世界はサンドロがこれまで見てきた世界と全く世界。
船にいる間、サンドロは、イタリア人であることを隠します。
この船には、実に多様な人種が載っており、それを運転しているのが
とんでもない人達・・・。


やがて船上の難民たちは、パトロール隊に保護され、収容所に
入れられてしまいます。サンドロはイタリア人であり、両親が
迎えに来ます。

サンドロは、ルーマニア人兄妹を養子にして、ここから助けてくれと
両親に懇願します。
ここで神父や判事など、制度的なことも描かれ、制度の不備も
明らかになっていきます。


続編がありそうなオープン・エンドな終わり方ではありますが、
人には知られない違法移民達の話や制度も交えながら、社会的な
ことが描かれているイタリア映画です。

2007年05月14日

「見つめる女」

イタリア映画の中でも、リアルにありそうな恋愛映画である

「見つめる女」

について紹介しますね。

この映画「見つめる女」は、トリノで同時通訳をしている
孤独な女・ヴァレリアが、向かいの部屋に住んでいる名前も
知らない男性を好きになるところから始まります。

仕事中、偶然、ヴァレリアは、男性の名前がマッシモという
名前であることを知ります。

しばらくして、マッシモはミラノに引っ越します。
何も考えずにヴァレリアも追ってミラノへ行き、彼と親しく
付き合う大学教授・フラヴィアに近づきました。

そこでフラヴィアの亡き夫を題材にした本の執筆を手伝うことに
なり、またマッシモとも今度は直接、接するようになりました。

ここからちょっとした三角関係の始まりなんですね。
彼女の秘めた想いなど知らないマッシモはもちろん最初は
ヴァレリアに不審を抱くが、一向に進展の見えないフラヴィアとの
関係に行き詰まりを感じた彼は次第にヴァレリアを意識するように
なっていきます。

マッシモがフラヴィアとベッドでことをしているときに、だんだん
マッシモの気持ちが萎えていくあたり、非常にいたたまれません。
フラヴィアは本当にただの引き立て役として終わってしまうのです。

リアルにありそうな恋愛といえど、結末は多少強引さを感じるものが
あります。しかし、改めて恋愛の大切さというのは考えさせられます。

イタリア映画というよりフランス映画の恋愛に近いような
感じの映画ですね。

2007年04月24日

聖なる心

イタリア映画の中で、「生き方」というテーマである

「聖なる心」

という映画を紹介します。


このイタリア映画「聖なる心」は、父から受け継いだ
不動産会社の女性社長として活躍するイレーネが主人公の話。

イレーネが、仲間と盗みを働く不思議な少女との出会いを
きっかけに、自分の人生を考え直すところから話しは始まります。

イレーネの母が住んでいたローマの館に引きこもり、少女と
共に貧しい人々を助けるボランティア活動に向かって
これまでと違う生き方に踏み出します。

ちなみに、このイタリア映画「聖なる心」でイレーネを演じた
バルボラ・ボブローヴァは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞
主演女優賞に輝きました。


イレーネは救貧活動に関わっていたカラス神父に
難民・不法移民の居住地に連れて行かれます。
そこで、イレーネは、別世界入り、涙を流します。

しかし、その後のイレーネの行動に驚かされるのです。
彼女は、町に戻り、繁華街で、乞食にアクセサリーをめぐんだかと
思うと、自分の衣服、靴、果てはブラジャーまで通行人に
与えてしまうのです。


その後、イレーネは、女性の精神科医の質問を受けたところで
映画は終わります。
南北問題、貧富の格差がこの映画の背景にあり、考えさせられます。


2007年04月20日

私が望む人生

イタリア映画でも最近、劇中劇があった代表作品は

「私が望む人生」

という映画です。

この映画は、ピッチョーニ監督が前作『ぼくの瞳の光』で
主演したルイジ・ロ・カーショとサンドラ・チェッカレッリを
再び起用した2004年の映画。


緻密な恋愛劇と清冽な映像がベルリン国際映画祭や
モスクワ国際映画祭でも話題になりました。


19世紀の大恋愛物語を演じる2人の俳優に現実でも恋愛が
生まれるという「劇中劇」です。

ルイジ・ロ・カーショは既に経験豊富な俳優を、
サンドラ・チェッカレッリは映画に初めて出演する新人を演じ、
実際の2人の俳優の境遇とも重なるような巧みな構成の中に、
人生と恋愛の痛みがリアルに再現されている映画です。


イタリア恋愛映画の中でも珍しい劇中劇の内容となっています。

2007年04月12日

瞳を見ればわかる

イタリア映画の中でも女性3世代にわたっての立場がうかがえる映画は

「瞳を見ればわかる」

が有名でしょう。

ナポリに住む往年の名歌手の母マルゲリータとその娘のキアラ。
そしてキアラの娘ルチアが主人公の物語。

3世代の女性たちの微妙な感情の変化を女性監督が丁寧に描いた作品と
なっている映画で、とりわけ娘のルチアの存在が全体をさわやかな
タッチに仕立てています。


マルゲリータは歌手でありながら、声帯を患って手術を受けたところ
から映画は始まります。自由奔放なマルゲリータとは正反対の娘キアラと
おりが合いません。
そしてルチアは喘息を患っている子どもです。


マルゲリータは、60歳を越えても、夫以外の男性との恋愛関係に
熱心。それだけでなく、愛人に会いにいくところにまで、孫のルチアを
連れて行ってしまうほどの自由奔放さ。

この奔放な母マルゲリータと、真面目な娘キアラ、そしてマルゲリータの
夫の葛藤が中心的テーマです。


映画の流れ的にはマルゲリータおばあちゃんが孫ルチアを連れて、
勝手にあちこち旅するのを、キアラとキアラの父が追いかけるという
構図で流れていきます。


果たしてこの3人の女性はどう動いていくのでしょうか?
女性から見ると楽しめる映画となっています。

2007年04月07日

母なる自然

イタリア映画でちょっとテーマが異色だった映画といえば

「母なる自然」

というゲイをテーマにした映画。

2006年イタリア映画祭の中でもテーマが異色とも
思えたこの作品。

この映画の内容は、男に生まれながら、女性として生きる
デジデリオの話し。デジデリオは、ある時ハンサムな
アンドレアと運命の出会いをします。

しかしアンドレアは別の女性と結婚しようとしていました。
ナポリを舞台に、ゲイのコミュニティで生きる人々を、
悲痛な魂の物語です。


ちなみにこの「母なる自然」という名前は、映画の最後で
ヴェスヴィオ火山の中腹で無農薬野菜を作り共同生活を始める
ゲイのコミュニティの名前です。

第1回作品ながら色彩豊かで大胆な映像は「ナポリのアルモドバル」と
評され、ヴェネチア国際映画祭でも観客賞などを受賞しました。


ストーリーとしては、一人の男が、一人の女と一人の性転換者を
同時に好きになってしまう、という話し。

普通の恋愛映画以上に、興味深いテーマが重なっているこの映画。
ゲイ独特の悲痛な思いがところどころでちりばめられています。

2007年04月03日

恋愛マニュアル

イタリア映画の中で最近のラブコメ映画といえば

「恋愛マニュアル」

が、話題になりましたね。

この映画「恋愛マニュアル」は、ラブコメのオムニバス作品です。


「恋」「危機」「浮気」「別離」の4つのパートから出来ている
なるオムニバスで、マルゲリータ・ブイ、ジャスミン・トリンカ、
シルヴィオ・ムッチーノ、カルロ・ヴェルドーネら今のイタリア
代表する人気役者たちの総出演による恋愛物語となっています。

この映画に出演したブイとヴェルドーネは、この映画でドナテッロ賞の
助演女優賞と助演男優賞をダブル受賞しています。


典型的イタリアン・ラブコメ・オムニバスといった内容の4つの
ラブストーリーですが、この4つのストーリーの登場人物が微妙に
関係があるのも上手な展開です。

失業中に出会った女の子に一目惚れしアタックを仕掛ける青年の話、
倦怠期になり、かみ合わない夫婦、
夫の浮気の現場を目撃し勢いあまって同じアパートの憧れの人と
一夜を明かす婦警、
妻が家を飛び出して同僚と浮気を試みるもうまく行かない小児科医、
とユーモアとホロ苦さのある4つの恋の物語。


イタリア映画祭で上映したときも、会場は各回共に爆笑に継ぐ爆笑が
巻き起こっていたらしいです。

たまにはふっと気が抜けるイタリア映画もどうでしょう?

2007年03月31日

恋愛マニュアル

イタリア映画の中で最近のラブコメ映画といえば

「恋愛マニュアル」

が、話題になりましたね。

この映画「恋愛マニュアル」は、ラブコメのオムニバス作品です。


「恋」「危機」「浮気」「別離」の4つのパートから出来ている
なるオムニバスで、マルゲリータ・ブイ、ジャスミン・トリンカ、
シルヴィオ・ムッチーノ、カルロ・ヴェルドーネら今のイタリア
代表する人気役者たちの総出演による恋愛物語となっています。

この映画に出演したブイとヴェルドーネは、この映画でドナテッロ賞の
助演女優賞と助演男優賞をダブル受賞しています。


典型的イタリアン・ラブコメ・オムニバスといった内容の4つの
ラブストーリーですが、この4つのストーリーの登場人物が微妙に
関係があるのも上手な展開です。

失業中に出会った女の子に一目惚れしアタックを仕掛ける青年の話、
倦怠期になり、かみ合わない夫婦、
夫の浮気の現場を目撃し勢いあまって同じアパートの憧れの人と
一夜を明かす婦警、
妻が家を飛び出して同僚と浮気を試みるもうまく行かない小児科医、
とユーモアとホロ苦さのある4つの恋の物語。


イタリア映画祭で上映したときも、会場は各回共に爆笑に継ぐ爆笑が
巻き起こっていたらしいです。

たまにはふっと気が抜けるイタリア映画もどうでしょう?

2007年03月30日

心の中の獣

イタリア映画の中で家族の中のそれぞれの心の奥底に迫る映画といえば

「心の中の獣」

ですね。この映画は、何不自由なく暮らすサビーナに、自らの妊娠に
気がついた時から、子供時代のトラウマが思い出されていくという話。

主演には、ジョヴァンナ・メッゾジョルノ、そしてその夫が
アレッシオ・ボーニ、その兄がルイジ・ロ・カーショなどイタリア
代表する俳優が揃った映画です。


主演のメッゾジョルノがヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞し、
本作品はアカデミー賞イタリア代表となりました。


あらすじは二つテーマがあって、ひとつはサビーナとダニエーレの
兄妹が抱える幼少時の体験に基づくトラウマの話し、
そしてもうひとつはサビーナの幼なじみエミリアと同僚マリアの
新たな出発の話し。

ほか各々人間関係というかキーワードにちっとした関わり合いが
あってつながっているという関係です。


祖国を離れてアメリカで家庭を持ち、過去のトラウマに対して、
セラピーを受けながら更生の道を歩み出すダニエーレと、
潜在意識の中にあったトラウマと子どもを授かったことによって
向きあうことになるサビーナを描くこのメインの映画。


テーマがテーマだけに、ちょっと思い映画かもしれません。
2005年イタリア映画の中でも代表作品ですね。

2007年03月23日

哀しみの日々

イタリア映画で社会的な映画のひとつとしてオススメなのは

「哀しみの日々」

という映画です。
この映画は、何不自由ない幸せな家族だったのに、ある日
突然夫が去ってしまい、妻は子供だけが取り残されたところから
話しは始まります。


このどこにでもあるような話を、名匠ファエンツァは妻・オルガの
視点からミニマルに詩的に描き出しました。60年代から活躍
してきたファエンツァ監督の復活!と讃えられた映画です。


この映画で、妻・オルガは、失意、狼狽、怒りといったたくさんの
マイナスの感情を少しずつ前向きに変えていきます。
この役を演じたのは、名優マルゲリータ・ブイが演じました。

2005年ヴェネチア国際映画祭のコンペにも出品された作品です。


オルガ夫婦の間に突然亀裂が生じ、夫マルコは家を出て行って
しまうところから始まるのですが、オルガは、突然、亀裂が
出来たと捉えていました。

しかし、夫・マルコにとっては、随分前から、亀裂はあったみたい
なのです。オルガの疑念、苛立ち、怒り、焦り、自暴自棄と
いった感情の嵐が大胆に描かれています。

ちなみに階下に住む音楽家ダミアンが伏線となっています。

オルガを演じているマルゲリータ・ブイは、《恋愛マニュアル》でも、
倦怠期、夫婦の危機を演じています。40代半ばという
年齢がその役柄に適役みたいです。

深読みすると、そのあたりの年代のイタリア人夫婦にこういった
話がよく起こっていることが推察されます。

2007年03月22日

人生は、奇跡の詩

イタリア映画で、珍しく詩人が主人公の映画は、

「人生は、奇跡の詩」

という映画が考えさせられます。
ロベルト・ベニーニ監督が主演の映画ですね。

ベニーニ監督は詩人兼大学教授アッティリオを演じます。
アッティリオは毎晩、ある女性の夢を見ます。

その女性は実在しているのだが、それがヴィットリアで、
アッティリオはストーカーすれすれにヴィットリアの後を付けて
いくが、ヴィットリアはつれないという恋愛ストーリー。

一緒に暮らそうというアッティリオに、「ローマで雪が降って、
その中で虎を見たらね」、と無理難題を持ち出したりも。


ヴィットリアがイラク最大の詩人フアドの伝記を書こうとし、
イラクへ取材へ行きますが、戦争で大怪我を負ってしまいます。

それを知ったアッティリオは、赤十字の医者に扮装してまで
イラクへと駆けつけました。


詩や愛で直接世界を変えることは難しいですが、世界観を変える
詩はあります。

イラクの医者に、アッティリオが、ヴィットリアは重体で、あとはもう
神に祈るしかない、と言われ、アッティリオが祈るシーンは
とても印象的。

この恋の行方はどうなるのでしょうか?

2007年03月12日

二度目の結婚

イタリア映画の中で大人のラブストーリーといえば

「二度目の結婚」

という映画がおススメです。


この「二度目の結婚」は、2005年のヴェネチア映画祭コンペにも
出品された映画です。時は、第二次大戦直後の物語。

不発弾処理の仕事をしていたジョルダーノは、南部のプッリャで
ひっそり暮らしていました。そこへ来たのは、戦死した兄の妻である
リリアーナからの手紙。

彼女への想いを心に抱いていた彼は、彼女とその息子にすぐに
自分のところに訪ねてきてほしいと返信します。

戦時中の爆撃で住む場所もなければ食べるものもないリリアーナと
息子のニーノ。息子ニーノの口車で体を売るなどしてきたリリアーナ。
食いつなぐためには息子ニーノは詐欺まがいのこともしていました。

しかし、そんな二人でもジョルダーノはリリアーナを引きとめ、
結婚まで申し込みます。

時には人をだますような行為をするしないと食べるのにも困る中、
たとえ他人に変な人と思われていても、どんなにだまされようと
好きな人のためならば誠心誠意を持って接する人。

様々な人間関係が織り成す中、どのような結末となるのでしょうか。


心やさしいジョルダーノを演じるのはアントニオ・アルバネーゼ、
兄嫁役のリリアーナを演じるのは、ソプラノ歌手で有名なカティア・
リッチャレッリ。その息子役は、ネーリ・マルコレという個性派揃いの
映画です。

マリオの生きる道

イタリア映画の中で、若者の生き方についてのテーマで代表の映画が

「マリオの生きる道」

という映画です。

主人公のマリオは友人たちとクラブを作ることを夢見ていて、
クラブの開店準備に没頭しています。しかしある時、市役所への
就職が決まってしまいました。

しかし、それはマリオの父が生前、自分の勤め先であることを
利用しての画策だったこと。

市役所の官僚的な環境の中で生き生きと働き、同僚にも評価されます。
しかし幹部チェルクェーティの不満を買い、墓地へと転勤させられます。


クラブの開店もなかなか進まないなか、リンダという女性と恋仲になります。
しかし、そのリンダを連れ込んだことで、母と不仲になり、リンダは
アメリカへ留学してしまいます。


自分探しを続けるマリオという現代の若者たちをさわやかに描いた映画で
個人の創造性が、組織によって押さえ込まれてしまう葛藤を描いた作品です。


しかし抑え込まない組織もあるはず、と翻弄していくマリオ。
映画の最後あたりでは、マリオは市役所を辞め、芸術家ビーチョと
田舎の廃屋となった農家を改築したところに住む、という流れです。


若者の夢と現実の葛藤が顕著に表現されている映画です。

2007年03月05日

マリオの生きる道

イタリア映画の中で、若者の生き方についてのテーマで代表の映画が

「マリオの生きる道」

という映画です。

主人公のマリオは友人たちとクラブを作ることを夢見ていて、
クラブの開店準備に没頭しています。しかしある時、市役所への
就職が決まってしまいました。

しかし、それはマリオの父が生前、自分の勤め先であることを
利用しての画策だったこと。

市役所の官僚的な環境の中で生き生きと働き、同僚にも評価されます。
しかし幹部チェルクェーティの不満を買い、墓地へと転勤させられます。


クラブの開店もなかなか進まないなか、リンダという女性と恋仲になります。
しかし、そのリンダを連れ込んだことで、母と不仲になり、リンダは
アメリカへ留学してしまいます。


自分探しを続けるマリオという現代の若者たちをさわやかに描いた映画で
個人の創造性が、組織によって押さえ込まれてしまう葛藤を描いた作品です。


しかし抑え込まない組織もあるはず、と翻弄していくマリオ。
映画の最後あたりでは、マリオは市役所を辞め、芸術家ビーチョと
田舎の廃屋となった農家を改築したところに住む、という流れです。


若者の夢と現実の葛藤が顕著に表現されている映画です。

2007年03月04日

ママは負けない

イタリア映画を見る人でシングルマザーについての映画が

「ママは負けない」

という映画。職場が国際企業に買収されて、シングル・マザーが
仕事でいじめを受けながらも、幼い娘を頼りに乗り切っていく物語。

このシングルマザーを演じるのは、「ライフ・イズ・ビューティフル」の
ニコレッタ・ブラスキです。

2004年ベルリン国際映画祭や、あいち国際女性映画祭でも上映された
頑張るシングルマザーについての映画です。

監督は、フランチェスカ・コメンチーニ。この監督の父親は
「ブーベの恋人」の巨匠ルイジ・コメンチーニであり、
姉のクリスティーナも「わたしの一番幸せな日」などを監督していて
監督一家が作り出した映画です。


シングルマザーを元気付ける映画のひとつですね。

2007年02月28日

クオ・ヴァディス、ベイビー?

イタリア映画でサスペンスでテーマが良い映画といえば

「クオ・ヴァディス、ベイビー?」

という映画がおススメ。女性私立探偵の日々を追いかけたプライベート・
タッチの映画となっています。

ボローニャに住む探偵ジョルジアは、仕事と酒三昧の日々の合間に、
女優志望だった美人の姉アダが自殺した秘密を探っているという
ところから話が始まります。


ジョルジアのもとに16年前に自殺した姉アーダが撮影した大量の
ビデオカセットが届きます。
このビデオから浮かび上がるのは意外な真実・・・。


ジョルジアは、送られてきたビデオをもとに、16年前に自殺した
姉の状況を暴いていくというストーリーなのですが、ビデオや映画を
観ている人物が中心となっています。


サスペンス的な要素もありながら、あくまでテーマとしては姉妹、
父娘の関係が核となっています。


「ぼくは怖くない」という映画で有名になったサルヴァトーレス監督の
新しい手法の映画です。

赤い影

イタリア映画のサスペンスで話題になった映画が

「赤い影」です。


この映画は、1970年代、ヴェネツィアの映画です。
事故で娘を亡くした夫婦が、知り合った霊能力者との話。
霊能力者を信じる妻と信じない夫が体験するサスペンスです。


夫婦はレストランで盲目の霊能力者のヘザーから事故で亡くした
娘の霊の存在を聞かされます。

それが原因でヘザーのことばを盲信する妻のローラ。
しかし夫のジョンはローラをふたりから引き離そうとするが、
そんなジョンが見たものは、赤いレインコートを着た娘の幻影だった
というドキドキのサスペンス。


この映画で注目できるのが、ときおりクローズアップされる画面中にある
赤いもの。それぞれの物に意味はないのだろうが、少女の着ていた
赤いレインコートを連想させて。怖いものを感じますね。


イタリア映画の中でもサスペンスが好きな人にはオススメの
映画ですよ。


霊能力を信じる人も信じない人も楽しめる映画だと思います。
ロケ地 は、ヴェネツィアなので、バックの景色にも注目できます。

赤いアモーレ

イタリア映画で新しくてオススメなのが

「赤いアモーレ」

という2000年代に製作されたローマの映画です。


外科医であるティモーテオが勤務する病院に、交通事故に遭った
自分の娘が運び込まれてきたことから話が始まります。

その娘が瀕死の重体のとき、ティモーテオは娘の誕生と前後して
関係を持った女性、イタリアのことを思い出していました。


ティモーテオが妻・エルサが妊娠した頃、同じように妊娠していた
イタリア。そして、エルサが出産した直後にイタリアとの関係は
終わったのです。

イタリアが不幸になったのは、自分が原因であると、
自分を責め続けます。

ティモーテオは、15年間、イタリアに許しを請い続けていました。
しかし、イタリアが実際にティモーテオを責めたわけではないのです。

ティモーテオを許せなかったのは、 イタリアではなく彼自身なのだろう。


ティモーテオが、さいなまれるジレンマ。
映画を見終わったら、どんよりした重さが残るような映画ですが、
男の弱さと女の強さが顕著に表れている映画かもしれません。


実際の力や立場の強弱と、精神的な強弱はまた違ったものがあります。

重いテーマではありますが、考えさせる映画のひとつですね。

逢いたくてヴェニス

今回ご紹介するイタリア映画

逢いたくてヴェニス

です。

この映画は不倫旅行に出かけてしまった夫を追って、ドイツからヴェネツィアまで旅をするロードムービーです。

主役であるエヴァの夫は売れない画家のルイス。エヴァは彼と子ども二人のために働いていたのだが、ある日夫が不倫相手とヴェネツィアへ旅行することを知ってしまう。

そこで子ども二人と一緒に、ルイスを追うことにしたエヴァは、さらにルイスの不倫相手・シャルロットの旦那・ニックまで引きずっていくことに。この二人始めこそお互いケンカばかりだったのですが、少しずつに相手のことがわかってくると、優しい感情が芽生えてきます。

この映画のストーリーの中心はパートナーの浮気だったり、満たされない日常生活であり、本来ならば重くて暗い話になりかねない内容になってます。


さらにエヴァは、仕事はクビになるわ、車はダメになるわ、ニックの財布が盗まれて追跡旅行の資金がなくなるわと、泣きっ面に蜂といったつらいことの連続ばかり。


なのに、作品はまったくもって暗くも重くもない。いつでも前を向いて進んでいくエヴァのバイタリティーに溢れるキャラクターのせいか、気づくとエヴァを応援し、見終わった時には楽しい気持ちになってしまいます。

女性特有の強さなのか、母としての強さなのか。
そして、強いというだけではないエヴァの魅力。


「ヴェネツィアの料理はおいしくない」「ヴェネツィアの料理はイタリア料理とはいわない」何度かそんなセリフが出てくるが、ドイツ人の彼らは、何と比較して、こんなことを言っているのだろう?

この重くなりがちなテーマを明るく、前向きに表現したイタリア映画
名作。ぜひ、一度ご覧くださいませ。


愛はふたたび

イタリア映画でも2004年のヴェネツィア映画祭に出品された

「愛はふたたび」

という映画を紹介します。


これは歴史物の映画で背景は1936年の話。

妻子ある銀行員ジョヴァンニはトスカーナのリヴォルノ駅で
おりたとき、そこでかつての恋人であったマリアと再会して、愛が復活
していくという話し。

二人は、以前激しい恋に落ちて、彼の転勤とともにかなわぬ夢は
自然消滅したはずのものでした。

しかし、再会と同時にまた復活し、関係を持ってしまいます。


時代は移り変わり、ジョヴァンニは戦争にかり出され、二人の愛は
どうなるのでしょう。


日本でもある不倫の話。
どんなに相手が愛しくて恋しくても結局は現実、自分と相手の生きる
道が一緒になることはない、とひとりで歩こうとする女性の強さと、
無いものねだりの男の恋愛。


不倫は純粋ではないかもしれませんが、ストーリー自体は正統派な話。
ノスタルジックな音楽も加わり、演出面では、いい雰囲気を高めて
くれています。


二人が激しく言い争いをしたあとに夜明けの海を背景にジョヴァンニに
もたれながら語るマリアの告白の場面や、フェスタの回転ブランコの
場面がとにかく美しい映画。


主人公の側でも、起こっており車掌のフランキーノおじちゃんの恋も
楽しめます。人妻のアルミダおばちゃんを蝶よ花よと言葉で口説き、
やがてハッピーエンドに終わる彼の恋。


恋愛をテーマにした正統派な恋愛ストーリーの代表作ですね。

愛の嵐

イタリア映画の男と女のストーリーなら

「愛の嵐」

が、オススメです。


思い出したくない過去を持つ男女が偶然再会して、過去を引きずりながら
現在に至る。しかし、この二人は次第に惹かれあっていく。


ウィーンのホテルで働くマックスは、客の中に見覚えのある女性ルチアを
見つけます。そのルチアという女性は今でこそ指揮者の妻に
なっていますが、彼がナチの親衛隊にいたころユダヤ人の強制収容所で、
異常な性欲のはけ口としていたぶっていた女性であった。


ナチと関連があった人への追求が進む中、素性を隠して働いている
マックスにとってルチアは、現在の自分の暮らしを続けるのに
邪魔な存在である。

ルチアもまた、過去の体験に恐怖し、一度はウイーンから逃げ出そうと
します。しかし、顔を合わせた二人はいつしか互いの体を求め合う
という難しい愛の話です。


ナチの影響力は戦後にまで及びました。
ナチスの狂気に翻弄された男女の愛の結末は悲しいものでした・・・。


ナチスと強制収容所という重いテーマがありますが、この中で
織り成す男女の関係の話は、オススメです。

愛の果てへの旅

イタリア映画で最近イタリア映画祭2005年に上映された映画

「愛の果てへの旅」

この映画は、2004年カンヌ国際映画祭にも出品されています。

この映画の人気の秘密は、アバンギャルドでハードボイルドであり、
おもしろさもあるし、せつなさもある・・・いろんな要素がある
映画です。

ユーモアあふれる台詞に音楽も絶妙。
映像もスタイリッシュできれいな映画です。


ティッタ・ディ・ジローラモはスイスの高級ホテルに家族の元を
離れて8年間滞在しています。誰にうち解けるでもなく淡々と過ぎて
いく日々。

身なりのしっかりした服を着て、定期的にトランクに大金を詰め込み
スイス銀行に入金し、週に一度だけ決まった時間にヘロインを打つ。
それが彼の秘密なのです。


ところがある日、彼の生活をはたで2年間眺めてきたホテルの
バーテン少女の存在を初めて意識した時、彼の8年間の生活は
崩れていきます。


過去のトラブルからマフィアとの関係を強いられ、家族との絆を犠牲に
してまでも、ストイックな生活に徹してきたティッタが、ようやく
普通の人間関係を築けるかのように見えた時に起きる不慮の事故。


半ば暴走した挙句、自分が遮断してきたつもりだった中にも実は
信頼であったり友情が存在したことに気付いた時にはすでに遅かった。

それに気付かなかった自分に対する罰であるかのような最後は
あまりに究極です。


あなたも気づいてないだけで、自分が思っている以上に周りの友情や
信頼は存在しているかもしれませんよ?

哀愁のフローレンス

イタリア映画の古きよき映画のご紹介。

今回のイタリア映画

哀愁のフローレンス

をご紹介します。


この映画はニューヨークで会社を経営する若くて美しい未亡人のヴィクトリア。イタリア旅行中に出会った男性ヒューゴとの恋の物語。

大口の契約をまとめ、イタリアでの休暇を楽しむことにしたヴィクトリア。「人生を変えてしまう旅になる」という、シチリアでの占いのことばを気にしつつも、偶然の出会いから、強引かつ大胆なアプローチをしてくるヒューゴとフィレンツェで楽しいひとときを過ごす。仕事と恋との間で迷うヴィクトリアは、ヒューゴに別れを告げイタリアを後にするのだが……。

ストーリーはハーレクイン・ロマンスである。そういった気持ちで
見ると楽しめるとおもいます。

主役の二人はフィレンツェの主要な観光スポットを巡るので、ローマを巡るあの映画ほどではないにしても「フィレンツェの休日」を楽しむことができるかと思いますよ。


以下は映画撮影情報です。

ロケ地 / フィレンツェ

サ・ミニアート・アル・モンテ教会 … 教会内部に入る - ウフィッツィ広場 - ヴェッキオ宮 - シニョーリア広場 … 広場の周辺部にある像がかわるがわる映し出される中でなぜかダビデ像だけは、ミケランジェロ広場のダビデ像が映る。- ランツィのロッジァ - ポンテ・ヴェッキオ - ヴェルヴェデーレの要塞 … フィレンツェの街を見下ろすことのできるこのポイントは、ボーボリ庭園に隣接している - サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 - ドゥオーモ - アルノ川


ライフ・イズ・ビューティフル

オススメのイタリア映画のご紹介。

今回紹介するイタリア映画

ライフ・イズ・ビューティフル

です。


この映画では、人生をどのように捉えるかによって
どんな形にでも変わっていくもの


どんな状況であっても
どんなことがあっても
それをしっかりと受け止めていく

そんな気持ちを感じることができる
素敵な映画です。


Life is beautiful.


あらすじは、本屋開業のためにトスカーナにやって来たユダヤ系
イタリア人のグイドが小学校教師ドーラと恋に落ちる。

結婚して息子と3人幸せに暮らす彼らにも、ナチスの影が迫っていた……。ユーモラスかつ温かな視点で描かれるヒューマン・ストーリーです。


カリビア

イタリア映画の歴史映画で代表作といえば、

「カビリア」

が有名ですね。

この映画「カビリア」の時代背景は、ローマと北アフリカの
カルタゴが地中海の覇権を競っていた紀元前218年から紀元前201年の
第2次ポエニ戦争の頃の話です。


舞台はイタリア半島の南に位置するシチリア島。主人公カビリアは
島の富豪バトゥの幼い娘です。カビリアは、エトナ火山の噴火によって
家族と生き別れ、乳母と共にフェニキア人の海賊に捕らえられて
しまいます。


カビリアは、富豪の家から一変して、奴隷としてカルタゴに
売られてしまい、モロク神の祭殿に生け贄として捧げられることに
なります。


彼女の乳母は、スパイとしてカルタゴに潜んでいたローマ貴族の
フルヴィオ・アキシラとその従者の大男マチステに助けを求め、
今まさに生け贄にされそうとしていたカビリアを助け出すことに
成功するのでした。


映画はここで突然、ハンニバルのアルプス越えのエピソードを
描き出し、一瞬、話が飛んでしまいます。


様々な登場人物が出てくる中、主人公のカビリアは、意外と影が
薄い感じで描かれていますが、最後はハッピーエンドとなるので
見やすい映画です。

日本でもヒットとなった映画なので、今でも残ってるのでしょうね。

カスラート

イタリアの映画、カスラートのご紹介。

この映画は、実在したカストラート、ファリネッリの人生の明と暗
の物語です。

1722年、ナポリ。ボーイ・ソプラノのような高音を自在に転がすカストラート、
ファリネッリの声に聴衆は陶酔していました。

作曲家ヘンデルもまた、ファリネッリの力量を認め、
彼に近づき始めていました。

その後ドレスデン、ロンドンと講演を重ねるうちに彼の人気は高まり、
オペラの成功は彼の出演に左右されるようにまでなっていきます。


国王も作曲家も男も女も、みながファリネッリに近づいてくるが、
それは、彼自身のことはどうでもよく彼の声だけが目的になります。

ただひとりの理解者であるはずの兄、リッカルドも。
1740年、マドリッド。ファリネッリは表舞台から消え、スペイン国王に仕えます。

その驚異的な声を武器に手に入れた名声。
みなからちやほやとされるが、虚しさを感じずにはいられません。


ヘンデルの「カストラートとは男でも女でもない。
その声だけが君の存在を正当化しているのだ」という言葉には
さすがに愕然としてしまいます。


華やかな舞台に立ちながらも、
彼の声に群がるひとびとの思惑に翻弄されたファリネッリは
けして幸福を感じることが出来ません。


映画では、カウンターテナーのデレク・リー・レイギンとソプラノの
エヴァ・マラス・ゴドレフスカの声をコンピュータで統合し、3オクターブ半に
及ぶカストラートの声を作り出しています。


機会があればチェックしてみてくださいね。