2008年09月30日

秘書コース

トリノは9月に入った途端、あの8月の暑さとは一転して急に涼しくなりました。
9月の中旬になると涼しいを通り越して、晩秋のような寒さです。
日本と大きく違うのはこちらでは朝・晩と日中との気温差が大きいことです。

さて、前回イタリアの就職・労働事情でご紹介しましたが、失業中や無職の場合、こちらでは無料で就職のチャンスをより多く作るためにいろいろなコースを受講することができます。

私も9月8日から3週間、秘書コースを受講しました。毎日8時間の超集中講座です。

最初から私にはまだちょっと難しいとは思っていましたが、ぜひイタリア人の中で語学以外の勉強をしたかったのと今後の就職活動に役立つと思い、通うことにしました。

はじめ、秘書コースなので、ビジネスレターの書き方、電話での応対、アポイントや会議のアレンジ位の内容と思っていましたが、実際はもっと盛りだくさんで驚きました。

これら以外にも簡単な経理事務、請求書作成、コミュニケーション、プレゼンテーション、会社組織、組織図、企業の業績や質の改善、履歴書の書き方、等々ぎっしり。

私ひとりがイタリア語を勉強中の日本人。当然文章の読解力にはかなりの差あり。

はじめの2、3日はちょっと場違いのところに来てしまったと思いましたが、その後、度胸がすわったのか「ばかと思われてもいい!」と開き直りの根性で修了しました。

はじめはよそよそしかった周りのイタリア人もだんだんうちとけて、「がんばれ!」と応援してくれるまでになりました。先生もとても助けてくれて最終日にはなんだか終ってしまうのが淋しいとまで思うほどでした。

今まで知らなかった語彙も増えたことと何よりも、今までより少し度胸がすわったことです。

イタリアに住むには、とにかく強くなるのが必然のようです。小さいことにこだわらず、常に前向き、このくらいで負けないぞという強い精神が必要とか。

あとは、イエス・ノーをはっきり言うことと、相手に気を使って遠慮するといった日本人の謙虚な態度はあまり通用しないこと。もちろん言いすぎて相手を傷つけることはよくないことですが、物事をはっきり相手に納得してもらうように話すことは大事です。

イタリア人社会に慣れるためにも、恥ずかしさは早く捨てて、彼らの中に飛び込んでいくことが一番の近道のように思います。

今回の秘書コース、内容も充実しているので、イタリア語にある程度慣れた中級以上の方にはおススメです。

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写真は私のアパートの近くで9/21の日曜日に行われた野外メルカートです。

2008年09月23日

イタリアの就職・労働事情

ちょっと硬い話になりますが、イタリアの就職・労働事情を私の知る限りですが、紹介したいと思います。

イタリアではもちろん日本同様にインターネットやエージェントからの紹介などで仕事を見つけるケースがありますが、なんといっても手っ取り早いのは人の紹介です。

こういってはなんですが、人の紹介だと少々能力不足でも仕事をさせてもらえるチャンス大です。

留学生の場合、一日で働ける時間が決まっていますが、その許可されている時間内ならアルバイトができます。

イタリアは日本よりも失業率が高く、仕事を見つけるのは日本よりも難しいように思います。

もちろん特殊技能がある人や、知り合いが多く、コネがきく人は別ですが。

良い点としては、
1) 特殊技能を身につけるための専門学校などが多く、失業中の人は無料で受講ができるコースも豊富です。
2) 休暇制度など労働組合によって決められた法律があります。

たとえば、有給休暇は年間で4週間は取らないといけないことになっています。

企業によっては2週間は8月に会社を閉めて従業員みんないっしょに休みにし、あとの2週間は各自で休みを取るという形をとっているようです。

又、個人の用事で、遅刻・早退、会社に来れない時は、上司に許可をもらえば、この有給休暇から差し引く必要もありません。

又、病気休暇があるので、体調不調の際は、病後所定の報告を提出すれば、有給休暇から差し引かれることなく休めます。

ただし、午前10時~12時と午後17時~19時の間に確かに病気で家にいるかどうかのチェック(電話)があるようで、この時に不在だと解雇の対象になるそうです。

悪い点としては、
1) 給料の支払い日が一定していない企業があることです。イタリア人がよくこぼしているのは、給料が3か月後に入ったとか、ひどいと1年後などというケースもあるようです。

2) 平均して、給料は日本より低めだと思います。しかしながら、休みが多い分だけ、人生を楽しむこともできるのがいいところです。

2008年09月16日

サルッツォの庭園

以前、トリノの南にある中世の町サルッツオの紹介をしたことがありますが、夏も終わりに近い夕方、植木や花の研究を趣味とする友達に連れられて再度サルッツォへ。

この日の目的は、サルッツォにある個人が所有している庭園を見にいくことで、私たちは夕方5時半をまわったころにトリノを出発しました。

さて、この庭園ですが、まず広い。

うっかりして、どのくらいの広さがあるのかを聞き忘れましたが、ちょっとした郊外の庭園という趣。

花や植木の名前がわかれば、いろいろ書きたいのですが、すっかり聞きながら忘れてしまいました。

又、オーナーが庭園の整備や芝刈りなど徹底していて、どこもきれいに整っていることと季節ごとに花や植木の種類も異なり、寒くなると温室に入れたりして手入れも念入りなのには感心しました。

私たちはひとつひとつの花や植木を細かく見て回り、サルッツォの庭園を出た時にはすでに7時半をまわっていました。

2時間近くいたのにもかかわらず、飽きるどころか
庭園の素晴らしさに見とれるばかりでした。


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2008年09月09日

トスカーナの田園風景

前回の続きです。

私たちはカウントリー・ホームから1時間ほど車で山道をグルグルとまわりながらピエンツァへ。

ここはウンブリア州の隣、トスカーナ州の小高い丘の上に建つ小さな町。

ファブリッツィオがアンティークの家具の仕事をしていることから、この町にある行きつけのアンティークのお店に行くことになり、ついでに町をちょっとのぞいてみることになりました。

町には大聖堂や市庁舎があり、ワインやチーズ、皮製品のお店などがたくさん並んでいましたが、その雰囲気がなんとも素朴で心温まるものを感じました。

特に私が気に入ったのは、大聖堂の横道から後ろに続いた城壁の道からのトスカーナの田園風景です。

ここからの素晴らしいパノラマを満喫してから、ふと田園風景とは反対側の道に目を向けると「Via della fortuna」(フォルトゥーナ通り)、「Via dell’amore」(アモーレ通り)、「Via dell bacio」(バッチオ通り)と続くではありませんか!

フォルトゥーナは「幸運」、アモーレは「愛」、バッチオは「キス」を意味するイタリア語ですが、なんともユニークでおしゃれ。

ほんの少しの散策で、私はすっかりこの町が気に入りました。


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夕暮れ迫るトスカーナの田園風景

2008年09月06日

イタリアの田舎

八月最後の週になってもトリノの中心地はまだ人通りが少なく、日本のお盆の時期に東京がすいている、あの感じと似ています。

暇をもてあましていたところ、ウンブリア州の田舎に家を持っているというイタリア人の友人からのお誘いを受けました。

イタリアの田舎には私たち日本人にとってまだまだ知らないところが多いので、出かける前からちょっとワクワクでした。

車でリグーリア州に向い、トスカーナ州を通ってすぐ隣のウンブリア州へ、およそ6時間あまり。ペルージャから20kmくらいのところに「Lago Trasimeno」(トラシメノ湖)という大きな湖があるのですが、その湖のすぐ近くの「Sant’ Arcangelo」(サン・アルカンジェロ)という小さな町にその家はありました。

題して、ファブリッツィオ&ラウラのカウントリー・ハウス

素朴な石づくりの3階建のおうち。1階はカンティーナとパーティー・ルーム、2階はキッチン、居間、トイレ&シャワー・ルーム、3階は寝室が3つとトイレ&バス・ルーム。この家には夏以外に訪れないとのことで、昔の暖炉があるのに使わないのが残念。

この家はなんでも1500年代に作られたものとか。もちろん内装は変えているとはいえ、500年ももつ家なんて日本では考えられません。

この辺りの土地はファブリッツィオの家族が昔から所有していたところで、昔は農民に土地や家を貸すかわりに農作物などの食べ物をもらって生活したとかで、今でも彼のお母さんは食べ物は周りの農民からもらって生活し、困ることがないとか。


さて、トラシメノ湖には3つの島があり、そのうちのひとつ「Isola Polvese」(ポルベーゼ島)に船で渡ることにしました。

岸からほんの10分ほどの距離で到着。

この島ですが、レジデンス・ホテルが一つあるだけであとは古いお城の跡や要塞なんかが残っているのみ。

湖で泳いでいる人もいましたが、とにかく静かで人もまばら。人とは離れて静かに湖の木陰で読書、なんていうのに最適。


又、この湖に日が沈むのを見にいきましたが、波立つこともなく穏やかな湖面にオレンジ色の日の光と、空の青さが映りきれいなこと。

ここは、本当に人にあまり知られていないイタリアのすばらしい田舎でした。


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トラシメノ湖の日没