2007年02月28日

カスラート

イタリアの映画、カスラートのご紹介。

この映画は、実在したカストラート、ファリネッリの人生の明と暗
の物語です。

1722年、ナポリ。ボーイ・ソプラノのような高音を自在に転がすカストラート、
ファリネッリの声に聴衆は陶酔していました。

作曲家ヘンデルもまた、ファリネッリの力量を認め、
彼に近づき始めていました。

その後ドレスデン、ロンドンと講演を重ねるうちに彼の人気は高まり、
オペラの成功は彼の出演に左右されるようにまでなっていきます。


国王も作曲家も男も女も、みながファリネッリに近づいてくるが、
それは、彼自身のことはどうでもよく彼の声だけが目的になります。

ただひとりの理解者であるはずの兄、リッカルドも。
1740年、マドリッド。ファリネッリは表舞台から消え、スペイン国王に仕えます。

その驚異的な声を武器に手に入れた名声。
みなからちやほやとされるが、虚しさを感じずにはいられません。


ヘンデルの「カストラートとは男でも女でもない。
その声だけが君の存在を正当化しているのだ」という言葉には
さすがに愕然としてしまいます。


華やかな舞台に立ちながらも、
彼の声に群がるひとびとの思惑に翻弄されたファリネッリは
けして幸福を感じることが出来ません。


映画では、カウンターテナーのデレク・リー・レイギンとソプラノの
エヴァ・マラス・ゴドレフスカの声をコンピュータで統合し、3オクターブ半に
及ぶカストラートの声を作り出しています。


機会があればチェックしてみてくださいね。

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