2007年02月25日

ホテル・ダニエリの灰皿

イタリアへ服の買い付けに行っている洋服屋の店長さんですが、ヴェネツィアのホテル・ダニエリの関する話はまだ続きがあります。


店長さんの学生時分の放浪一人旅は20年以上前の話ですが、近年、仕入れでイタリアに行った時にヴェネツィアまで足を伸ばしたそうです。


どこのホテルにもあるように、ダニエリ1階のロビーにも、簡単な飲食のできる場所があります。そこのカウンターテーブルに座り、カウンター内のイタリア人の店主らしき人(ホテルの従業員かもしれません)と昔話を始めます。とびきり美味しいカプチーノをすすりながら。


店長さんは、学生の時に憧れからホテル・ダニエリに泊まり、夢をひとつかなえたのですが、その当時はそれだけでは満足がいかなかったそうです。

そこダニエリに泊まった証拠が欲しかった。そこでどういった行動に出たかというと、部屋の備品である灰皿をくすねてきたということです。


高級ホテル・ダニエリの備品ですので、やはりそれなりの物だと思います。白地の陶器でできた大きめの灰皿で、ダニエリを象徴する躍動する馬が4頭走っている前面が描いてあるそうです。(店長さんは現在もそれを大切に保管しています。)


店長さんは、そういった20年前以上の若かりし頃の昔話をイタリア人店主と笑顔を交えながらしていました。灰皿はホテルの備品ですので、もちろんカウンターテーブルにも置いてあります。サイズは部屋用のものと比べ小さめのものです。20年前と全く同じデザインで、白地に4等の馬が描かれていました。20年前と同じ躍動感で。

昔話に花を咲かせているとイタリア人店主は、ふと会話をやめ、カウンターテーブルにある灰皿を手に取り、店長さんへプレゼントすると言い差し出したそうです。店長さんは突然の申し出にビックリしながらも、粋なイタリア人店主へお返しをしようと、持っていた折り紙で鶴を折ってあげたそうです。お二人ともやりますね。


イタリア人がこういったこころにくい心配りが自然とできてしまうのは、長い歴史の重みを感じさせます。旅行・留学で人気があるのもうなずけます。



今、店長の日本の自宅には、大小2種類の白地に4頭の馬が描かれた灰皿が飾られています。


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