2007年02月28日

イタリア人の税関職員(3)


(2の続きです)


さて、困った店長さんですが、困った顔をしながらも並んでいると、空港のサービス係らしい若い女性職員が、何かお困りのことがありますかと声をかけてきてくれたそうです。
事情を話してみたものの、税金返還の判断は窓口の男性職員かおばちゃん職員がします。


再度、窓口を良く見てみると、男性職員の方は購入商品を見るわけでなく、書類だけで税金返還手続きを進めているではありませんか!後は祈るしかありません。おばちゃん職員に当たりませんように。


ついに店長さんの順番が回ってきました。担当職員はというと、、、おばちゃん職員でした。

当然、購入商品について尋ねられます。店長さんが、商品は旅行カバンにしまってあり、もう飛行機内に積み込まれてしまったと説明します。空港のサービス係らしき若い女性職員も、今回は多めに見てあげてはいかがでしょうかと後押ししてくれます。

しかし、おばちゃん職員の判断は揺るぎません。例外は認めないということらしいです。一般の旅行客はここで断念されることでしょう。ただ知り合いの店長さんはそうではありません。

「私はイタリアは大好きだ!この街も大好きだ!イタリアに来るときはまたこの街に来る!今度は留学したいくらいだ!イタリアが大好きだ!この街が、そしてあなた(おばちゃん職員)のことも大好きだ!」とおばちゃん職員へ対して、知っている限りのイタリア語で、賛辞と愛情の表現を延々と続けたそうです。

すると今までずっと仏頂面であったおばちゃん職員に笑みがもれました。おばちゃん職員の表情が初めて緩んだのです(隣の窓口の男性職員も驚いていたそうです)。
そしてにっこりを笑い、書類へ「許可」のゴム印をドンッ!と押してくれました。


店長さんのたどたどしいながらも、勢いのある熱のこもったメッセージが、おばちゃん職員の心を氷解させたのです。さすが店長!でも、おばちゃん職員もやっぱりイタリア人でしたね。おおらかであることはいいことです。


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